選挙参謀はあなた:年金改革案を考えよう!
週明け早々に恐縮だが、どうも体調が今一つなので、今日は米国マニア(?)向けのDo It Yourselfサイトを2つばかり紹介しておきたい。
一つ目は、大統領選挙人の計算が行えるサイト。ブルームバーグの話を取り上げた時に教えて頂きました。
http://www.archives.gov/federal-register/electoral-college/calculator.html
自分の場合は、過去の選挙結果を入れたスプレッド・シートを作っているが、そこまでこだわらなければ、このサイトで十分。どんな組み合わせで過半数の選挙人を獲得するのか、選挙参謀になったつもりで考えられる。ちなみに、これに各州の投票数なんかを組み合わせると、いかに国民の過半数から支持されなくても大統領になれるかが分かったりして、段々楽しくなってくる。
もう一つは、年金改革のシミュレーションである。
http://www.actuary.org/socialsecurity/game.html
給付削減や増税など、それぞれに上げられた選択肢から、これぞと思うものを選んでいくと、それで問題の何割が解決できるかが表示されるという趣向である。それぞれの選択肢には、賛同者と反対者の意見もコンパクトにまとめてあって、なかなか勉強になる。何より、年金改革は比較的議論も煮詰まっているし、このサイトのように制度のサステナビリティーに焦点を当てるのであれば、解決策は意外なほど組み立てやすいのが良く分かる。自分もやってみたが、給付年齢の引き上げと、プログレッシブ・インデクシング(高額所得層に重い給付削減)だけで、あっさり問題は100%以上解決してしまった。もちろん、累進性とか経済成長に与える影響とか、議論の余地が残っている部分もある。サイトの方も、「よくできました...でも、そんなに単純ではありません」なんて言ってくる。
それでも、やはり年金改革は、意思さえあれば進められる課題だと思ってしまう。考えてもみて欲しい。イラク戦争や医療保険改革では、同じようなサイトは到底作れないのである。
という訳で、いきなり週末ネタのようになってしまったが、しばし遊んで頂ければ幸いである。
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