2007/03/19

しかしクリントン政権の出身者というのは...

かんべえさんが都知事選第5の候補者をとりあげている以上、自分も第5(だが第10だか)の候補をとりあげよう。

ニュー・メキシコ州のリチャードソン知事が、ボロ・タイ(ループ・タイ)を、同州のオフィシャルなネック・ウェアに指定する法案にサインした。

「だから何だ」という話だが、08年の大統領選挙と重ねて報じられてしまうのが、出遅れ感が強いリチャードソンの現状である。Washington Postは、リチャードソンにE-mailで、「ボロ・タイに肩入れして、サンベルトの有権者に気に入られようとしているのか?」と尋ねたという(Akers, Mary Ann, ”Richardson's Secret Weapon: The Bolo Tie”, Washington Post, March 14, 2007)。

リチャードソンの回答はこうだ。

"Absolutely. Hey, I'm at 4%, I need all the help I can get"

いい人そうじゃないか。

リチャードソンが、2008年の大統領選挙を狙う民主党側の候補者の一人なのは周知の事実だ(よね?)。履歴書は申し分ない。クリントン政権でエネルギー長官と国連大使を歴任、北朝鮮にもパイプがあるなど、外交経験は豊富。州知事として実務経験も積んだ。伝統的に、米国では大統領への近道は上院議員ではなく州知事だ。しかもリチャードソンは、人口急増で票田として注目の集まるヒスパニックである。

ところが本人も認めるように、支持率は伸びていない。現在の民主党のフィールドは、ビッグ3(ヒラリー、オバマ、エドワーズ)につきる。付け入る隙があるのはオゾン・マンくらい。リチャードソンを含めた「その他大勢」は、陽の目を浴びるチャンスを待って、ひたすら選挙戦にしがみついていくしかない。

それにしても、リチャードソンはもったいない人材のように思える。副大統領を含めて、今後どこで表舞台に登場するかわからない。地元のAlbuquerque Journalは、政治家としての生い立ちを追った長文シリーズを掲載している。一度読んでみる価値はありそうだ。

ところで、リチャードソンの弱みといわれるのが、「さわりたがり」なところだという。とくに女性に対する行動が、時に問題になるらしい(Smith, Ben, “Richardson Defense Raises Questions”, Politico.com, March 8, 2007)。

こういう候補が伸びてくると、なかなかレポートに書きにくいなあ...

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