2007/03/08

ワーク・ライフ・バランス

今日は短く終わらせようと思う。何せ情報が固まっていないのだ。

下院民主党指導部は、遂にイラク戦争の次の手に合意した…らしい。米国時間の8日中(つまり日本では今晩)に、内容が明らかになる…らしい。

ポイントは2つ。第一は戦費の条件付き承認。既に触れたように、条件未達で米兵を送る場合には、大統領にその旨を明示させるという内容である。第二は、イラク政府の努力と抱き合わせた撤退スケジュール。要するに、ブッシュ政権が増派提案を発表した際に「イラク政府の責任」として挙げた項目について、大統領に達成の有無を報告させ、その結果に応じて早めの撤退を義務付けるらしい。コンディションとマイルストーンの二本立てで、イラク戦争を「ブッシュの戦争」にしておくのが狙いだろう。

情報が錯綜しているのは、具体的な時期に関する部分。できるだけ早めの撤退期日を明示したい反戦派の圧力が感じられる。まあ結果は朝になれば分かるので。ジタバタしてたら眠れない。主要紙の報道がみんな違うのを見ると、盛り上がっているな、とは思うが。

確かなことを2つ。第一に、少なくとも政治的には、今回の動きは民主党にとっての正念場であって、共和党の勝負はまだ先。まして政権にとっては、増派の結果がでる夏頃がポイントだろう。当面は試されるのはペロシ下院議長だ。

第二に、今回の動きに限っていえば、時期的には、3月末を目処にして、議会の審議が盛り上がっていくと考えられる。

理由は簡単。4月の第一週は議会が休会なのだ。

イースター休会には地元に帰る。常識である。帰りたいだろう?そうやって尻を叩くのである。地元に何を持って帰ろうか。この一点が議員が態度を決める大きな材料になるのである。

ところで、思わぬ贈り物をもらったのはオバマとチェイニーかもしれない。オバマは株売買に関する疑惑(Cillizza, Chris "Does Obama Have a Problem?", Washington Post, March 7, 2007)、チェイニーはリビーの有罪判決という、煙いニュースが目立たなくなるかもしれないからだ。

さて、具体案は明らかになっただろうか。今は確かめないでおこう。夜は寝る。常識である…らしい。

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