2007/09/12

Lonely at the Top

いくら米国オタクのサイトだと言っても、さすがに自分の国の総理大臣が突如辞任するとなると、「彼の国」の選挙を語るのは辛くなる。週刊誌に出しておいた原稿も飛んでしまったしなあ…徹夜で紙面を組みなおしている編集の皆様、ご苦労様です。このページも用意していた今日のネタはとりあえず飛ばしておこう。

米国ウォッチャーの切り口で今回の事態を解説するのは少々難儀する。何となれば、総理が追い込まれた状況は、参院選敗北の時点と大筋では変わらないからだ。イデオロギー優先と経済実感・運営能力の乖離という両国リーダーの類似点は、既に提示済みである。

敢えていえば、変わったのは唐突な身の引き方の一点だろう。その点では、レイム・ダックという状況が成り立ち難い日本と、ぼろぼろになっても大統領が独り立ち続ける米国という対比は鮮明だ。クリントンにしてもブッシュにしても、就任当初と末期を見比べると、一目で疲労が見て取れるほど外見が変わってしまっている。「年を取った」というだけではない、明らかな変化だ。

観客が立ち去っても、大統領は演じ続ける。だからこそ米国民は、4年に1度の選択の機会に真剣に向き合わなければならない。気持ちを入れ替えて、その覚悟を見届けたい。

ところで安倍首相は1954年9月21日生まれ。米国ならばぎりぎりジョーンズ世代ですね。国が違えば世代の特質も違うのでしょうが...

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ありがとうございます。お勧めリンクに追加させて頂きました。今後、アメリカ、特に、選挙を扱う際には、引用させて頂きます。本当にありがとうございます。

ところで、この度は、驚きました。

まだ、辞任の原因は、いくつもあるとは思いますが、時期が時期だけに。。。

匿名 さんのコメント...

質問ばかりになってしまうかも知れませんが、拙ブログも、過疎ブログなのですが、早速、ブログ紹介のエントリを簡単にさせて頂きました。

どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。