Come Back Girl !?
言葉もない。
時間も資料も無いので、分析はこれから昼を迎える日本の皆さんに任せたいと思うが、ここ数日の当地のメディア・評論家のトーンが、すべて覆された格好である。世論調査もほとんど間違っていた。
それだけ有権者が真剣だということなのだろう。
インスタントな情報を見る限りでは、①女性票がヒラリーに動いた、②無党派層がマケインに流れた、ことがオバマ票の伸び悩みにつながったようだ。前者はヒラリーの感情の発露が、後者は事前のオバマ優勢論のあまりの強さが影響しているように思われる。
民主党の行方は混沌としてきた。オバマ陣営は、アイオワであまりに強かったがために、期待をコントロールしきれなかった。ヒラリー陣営はのどから手がでるほど欲しかった勝利だろうが、これで起死回生の大胆な方向転換はできなくなったかもしれない。続くネバダ、サウスカロライナではオバマ有利ともつたえられており、戦略の立て方は却って難しい側面もあるだろう。
見逃せないのはマケインの復活だ。無党派層がマケイン勝利をもたらしたとするならば、マケインはオバマに勝ったという議論も可能であり、「本選挙で勝てるのは誰か」という部分で強みを発揮するかもしれない。他方で、無党派層に偏っていけば、エスタブリッシュメントのマケイン嫌いがまたぞろ顔を出すかもしれない。
しかし、すごい選挙だ。
明日の朝起きてみたら、実はオバマが勝っていた、とか、誰かが演説で叫んで顰蹙を買っていた、なんてことがないといいのだが。
追伸:ヒラリーの勝利演説をみた。"I found my voice"には泣かされたが、全般的にはやはりオバマにはかなわない。しかし、有名どころの支援者を従えずに、一人で演壇に立った姿に、今後の反転攻勢のきっかけが垣間見えたような気もする。
願わくは、バックグラウンドにいた若い学生諸君。せっかくなんだからちゃんと演説を聞くように!
1 件のコメント:
ホントにすごい選挙です。NHの人たちは、きっとアイオワと同じ答えを出すのが嫌だったんでしょう。すごいですねえ。
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