For the Record : What Happened in Iowa (...left in Iowa?)
遠い昔のように思えるが、アイオワの結果を数字でたどれるようにリンクを整理しておこう。
まずは党員集会の結果。
①民主党
オバマ:37.6%
エドワーズ:29.7%
ヒラリー:29.5%
②共和党
ハッカビー:34.4%
ロムニー:25.2%
トンプソン:13.4%
マケイン:13.1%
そして入り口調査の結果はこちらとこちら。
投票結果と比べるとクリントンのパーセントがエドワーズを上回っている点で整合性がないが、この辺は党員集会の妙かもしれないし、そもそも入り口調査という手法の限界かもしれない。
民主党側で興味深いのは年齢構成。若い人ほどオバマ支持が強く、年齢が上がるとヒラリー支持が上がる。またオバマは独身層で圧倒的に強いが(43-24)、既婚者ではほぼ同じ(28-29)。変化vs経験では、前者重視がオバマ(51-19)、後者重視がヒラリー(5-49)と、この辺りは陣営の計算どおりだろうが、全体に占める割合という点で前者が圧倒的に多かった(52-20)。面白いのは、少ないながら本選挙で勝てることを重視する層(8)では、エドワーズを選ぶ割合が高かった(36)。
政治信条に関する分析も見逃せない。「融和」を訴えるオバマだが、実は支持が強いのはリベラル層(オバマ:40、エドワーズ:16、ヒラリー:24)。穏健(33-22-31)、保守(21-42-22)と右に動くに連れてオバマの支持は減る。また従前から指摘されていたように、所得が高くなるほどオバマ支持は高い(5万未満:34%、5~10万:34%、10万~:41%)。高所得のリベラルが、なぜ「融和」のオバマを支持するのか。この点は、掘り下げる必要がある。
共和党の場合、所得という点では低所得ほどハッカビーの支持が高く、高所得になるとロムニー支持が上回っている。ハッカビーのポピュリズム的経済政策と照らし合わせても、理解しやすいところだろう。政治信条では、左にいくほどマケイン支持が高くなっており、これもわかりやすい。年齢では低いほどハッカビー支持が高い。所得・年齢のクロスでは、オバマとハッカビーはねじれた関係にあるようだ。
民主党と共和党の比較で気づくのは二点。第一に、重視する争点について、民主党側ではトップ3に入っていない移民問題が、共和党側ではトップである。第二に、投票する際に重視する要素として、双方共に本選挙で勝てる可能性を重視する割合が低い(ともに8%)。
アイオワが米国の代表というわけではないが、全てが終わったときには鍵となった投票だったと評価される可能性は高い。整理しておいて損のない数字ではあるだろう。
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